認定こども園　南横須賀幼稚園

五感に触れる教育で長所を伸ばし、学びに向かう力を育てる。

緑豊かな地を選んで建てられた南横須賀幼稚園。まわりが高台になっている広い園庭で、子どもたちが元気に駆け回って遊んでいます。歩ける距離に公園も多く、海や自然公園を訪れることも。四季折々の自然とふれあいながら、日々の保育が行われています。「いつのまにかえがおです」というモットーのとおり、たくさんの笑顔にあふれる園です。
 

Education Story
 

「子どものために」が、ぶれない
できないことも「今がスタート」
 

「教育は、必ず『子どものために』に立ち返ります。価値観がぶれない素晴らしい仕事だと感じます」

そう話すのは、デザイナーとしての経歴を持つ園長の長澤先生。「子どものためになっているか」「気持ちがともなっているか」を、常に大切にしているといいます。

長澤先生が、前園長であった母から教わったのは、丁寧に人と接することやきちんと挨拶や返事をするといった、人としての基本。園児や保護者の手に渡るものを、とても丁寧に作ったり扱ったりしていたのが印象に残っているそうです。

「母は、子どもでもできる行動指針を大切にしていました。例えば、『人がやりたくないような仕事をしている人に必ず挨拶すること』を教わり、私はどんな時も心がけていました。その日々の積み重ねが、私のベースになっているという感じでしょうか。人への誠意、尊敬する気持ち、丁寧に接することは、園の文化としてこれからも大切に引き継いでいきたいと思っています」

「先生を目指す方は、真面目で色々なことをきちんと考えている方が多いので、『自分ができないこと』を考えてしまいがちかもしれませんが、『ここからがスタート』『一緒に学んでいけばいい』と、心を軽く、柔らかく持っていただければと思います。世の中の価値観も変化していて、今はなんでも『一緒に考えていく中で価値を見出す』時代になっています。私も含めベテランが学ばないといけないこともいっぱいありますが、みなさんと一緒にスタートラインに立てればと思っています」
 

子どもも先生も「自分らしく」
得意な事や強みを伸ばしてほしい
 

南横須賀幼稚園が大切にしているのは『長所伸展』。「製作は、色彩や発想の豊かさなど、一人ひとりの素晴らしさを伝えやすく、子どもに自信を付けてあげられるので、特に力を入れています」と、長澤先生は話します。

製作のカリキュラムの中には子どもが主体的に取り組むものもあり、一年の集大成としてお店屋さんごっこを開催します。プラレールにお寿司を乗せて走らせる回転寿司屋さんを製作するなど、自分たちで世界を創りあげていく子どもたち。その輝く姿に成長を感じるそうです。

サポートティーチャーが充実しているのも特徴の一つ。立場としては常勤、非常勤、フリーなど様々ですが、若い先生だけではなく、お互いにサポートしあえる体制がとられています。

採用試験の実技は、「自分らしさ」を伝える場。ピアノに限らずどんなことでも大丈夫。読み聞かせやダンス、作った作品を持っていってもいいそうです。
「型にはまることなく、自分の得意なことや強みをちゃんとわかっていることが大事な事と思います」と、長澤先生。

先生たちが色々なことを経験し、興味を持ち、視野を広げられるようにと、研修もなるべく他の幼稚園の人、外部の人、モノに触れられるものを選んでいるそうです。

「子どもの未来が変わっていく中で、何を経験するのが好ましいのか。今、カリキュラムを考え直す時期にあります。新しい取り組みなので、私も含めて職員も一緒に学んで、試行錯誤しながらやっています。そのために職員会議などで子どもについて語り合う場を多く持つようにしています」
 

Work Image

「先生たちも子どもたちもすごく元気だったこと、幼稚園がすごくきれいだったので就職を決めました」と話してくれたのは、5年目の先生。

仕事で発表や発言する機会が多く、意見を反映してもらえるので、思ったことをためこまず口に出せるようになったそうです。

「成長できる園だと思います。今年初めて大きな行事のリーダーを経験して、とても達成感がありました。ちょっとやる事は多いかもしれないけど、すごくサポートしてくれるので、色々な経験ができます。仕事のやりがいとか達成感とか、できるようになったことがたくさんあると、自信を持って言えます」

「先生同士とても仲が良くて、何でも相談し合えます。先輩たちみたいにいろんな人の目線に立って考えて、いろんなことに気づいて、行動できるようになりたいです」

今年19年目の先生は「子どもたちが朝のあいさつができるようになったとか、階段を一人で登れるようになったといった、日々の小さな成長が印象に残っています」と話します。

「すごく素直で前向き、優しくて穏やかで芯がある先生が多いです。毎日、子どもの小さな成長を共有したり、『何のためなのか』『本当に必要なことは何だろう』とみんなで真剣に話し合うようにしています」

コロナ渦を経て、これまでの経験が詰まった資料を参考にしつつ、自主性を尊重して、伸び伸びと自分の思いやオリジナリティを出すことに取り組んでいるそうです。

「職員同士コミュニケーションとってサポートしあえる場も整っているので、気持ちにゆとりができ、より仕事が楽しいと思える環境になっていると思います」