幼稚園の園長先生が面接で見ている2つのポイント

採用面接を前にして、想像するだけで緊張してしまうという方も多いのではないでしょうか。
当日の持ち物確認・履歴書の作成・面接対策に実技試験練習と、意外とやらなければならないことはたくさんあります。
しかし相手が求めているものを知っておかなければ良い対策はとれません。
 

就職活動の準備を闇雲に始める前に、園長先生が面接で重要視するポイントをおさえておきましょう。

園長先生が選考で見ているポイント

一般社団法人全国認定こども園連絡協議会のアンケート調査の結果によると、
重要視されるポイントは　【1位：人柄】　【2位：意欲】　でした。

引用：平成 29 年度 幼稚園の人材確保支援事業事業報告書/一般社団法人全国認定こども園連絡協議会
 

ピアノや読み聞かせのスキル・仕事内容の理解度ももちろん選考時には求められてはいますが、スキル以上にその人自身を見ていることが伺えます。
 

上手な人柄の伝え方

まずは、選考を受けようとしている幼稚園が「求める人物像」と「あなたの人柄」がマッチしているかが大切です。
求める人物像を名言している幼稚園は少ないかもしれませんが、教育スタイルや先輩の先生などを見て、どういうタイプの先生が多いのかは事前にリサーチしておきましょう。
 

リサーチした上で、自分と合っている幼稚園であれば良い人柄を面接であわてて取り繕う必要はありません。
柔軟性・実行力・ポジティブさ・協調性など、幼稚園で求められている人柄は様々です。
逆に多くの人と接してきている園長先生相手に取り繕っても見破られてしまい、かえって低評価を受けることも少なくありません。
 

自分の人柄を上手く伝える上で意識しておきたいポイントはたった1つです。
それは「何を頑張ったか」ではなく「どうして頑張ろうと思ったのか・どのように取り組んだのか」をきちんと伝えることです。

「高校の陸上部で厳しい練習を毎日頑張ったので、私たちの代では県大会で優勝することができました」

これではあなたの人柄は見えてきません。
実際のところ面接者がここから掘り下げてあげない限り、成果しか伝わらないのです。

「高校の陸上部では毎年あと一歩のところで県大会優勝を逃しており、卒業した先輩方から県大会優勝を託されました。その後、通常の部活動に加えて朝に自主練という形ではありましたが全員が毎日3キロの走り込みを行い、時には部員同士で励ま
しあい、その結果私たちの代では県大会で優勝することができました」

こう話せることで、先輩から託された思いを汲んだこと・励ましあったことからチームワークを大切にしている人柄であることや、毎日取り組む実行力のある人柄が見えてきます。

どうして・どのように、という問いは、あなたの人柄を表す上でとても重要です。
誇れるような成果をあげたことがなくても人柄を知る上では問題にはなりません。
勉強を頑張った、教育実習を頑張った、こういう習慣を徹底しています、など。
話すことは華々しい輝かしい成果じゃなくても、あなたらしい一面が見えるなら問題ありません。
 

最後にワンポイント

面接準備を始める前には、しっかりとしたリサーチや自己分析が大事であることが改めて分かったのではないでしょうか？

また、２位に選ばれていた【意欲】はアピールして見せるものではなく、選考に取り組む姿勢の中から伝わるものです。
面接やピアノ実技が得意ではなくても、事前準備をしたか・してないかは、選考を通して伝わってきます。
その事前準備への取り組みで意欲を伝えていきましょう。
 

最後に、面接のQ＆Aをしっかり用意する人にこそ陥りがちなのですが、準備した言葉を間違えずに話そうとするあまり、面接官との会話が成り立っていない人をたまに見かけることがあります。
あくまでも面接の基本は「会話のキャッチボール」です。

その基本を忘れないように、ぜひ自分に自信を持って面接に挑んできてください。